初めての南米、コロンビア。成田からまずシカゴへ・・・乗り換えてアトランタ、そしてコロンビアの首都ボゴタに到着したのは、日本を出発してから約22時間後でした。到着した日はそのままホテルで休み、次の日の朝大統領官邸に伺いました。小柄で真面目そうなウリベ大統領は2002年に就任以来コロンビアを改革する為に戦い続け、今も80%という驚異的な支持率を保っているそうです。日本側の話を聞いた後、大きなコロンビアの地図を持って来られ、自ら定規で地図を指しながらコロンビアの国について説明を始められました。ご自身のお父様も左翼ゲリラに殺されているとのこと。穏やかそうに見える外見の奥に命がけの気迫を感じました。同席されていた外務大臣もジョギング中にやはり同じゲリラ勢力に誘拐され、なんと6年もの間拘束され山の中を転々としていたそうです。その後自力で脱出してきたという強靭な精神力の持ち主は大統領と同じく大変真面目な方でした。ウリベ政権の努力によりコロンビアは美しく、安全で豊かな国に変りつつあります。今後多くの日本人に目を向けてもらいたいと思います。
今年は日本とコロンビアの外交樹立100周年。その記念晩餐会に出席する為、今回コロンビアに行きました。現在コロンビア外務省になっている通称「サン・カルロス宮殿」の玄関ホールにて、まずは日本人学校の生徒達による和太鼓の演奏。はっぴ姿でぴったり合ったばちさばきにコロンビア人のゲストからも大きな拍手が・・・。私も日本から遠く離れた国で頑張っている子ども達の姿に感動しました。その後ボリバールの間において晩餐会。和やかで暖かい雰囲気に包まれた会でした。
この度日本、コロンビア両国から勲章を授与された竹内悠先生、そしてロドリゴ・リンセ・テノーリオ氏。昭和34年、当時筑波大学の助教授であった竹内先生は「学術・文化交流プログラム」でコロンビアに渡ります。許可が出たのが申請を出して2年以上もたってからとのこと。先生は行く気がなくなっていたそうですが、うそつきと思われては日本人としての沽券にかかわると思い2年のつもりで出発・・・それがコロンビアでの生活約50年。運命の不思議を感じます。
なぜ日本にお帰りにならなかったのかという私の質問に、「気分が良かったから」と豪快に笑っておられました。儀礼的なわずらわしさがなく伸び伸びできたことが良かったそうですが、50年近くの間にはご苦労も多かったことでしょう。数学者としてコロンビアでの数学教育に多大なる貢献をされてこられた竹内先生。まだまだお元気でご活躍頂きたいと思います。
ロドリゴ・リンセ・テノーリオ氏は農牧組合長として日系社会の発展に努めて頂き、現在は名誉総領事となり日本とコロンビアの友好のため尽力しておられます。物静かで穏やかなご夫妻でした。
お二人のお祝いの席に何人かの日系人の方々が代表して来られていました。遠い遠い異国の地でどれ程大変な思いをされてこられたのだろうと想像するだけで胸が痛くなるような思いでしたが、苦労話はされず、皆さん明るくこれから何をしていったら良いかという前向きの話をされていたのが印象的でした。もし自分が同じ立場だったら・・・ここぞとばかりに自分のつらかった経験や、日本政府への文句を言うかもしれません・・・・・・。
お昼はカサ・ビエハというコロンビア料理のレストラン。日本企業の方々との懇談をしました。会長の三井物産小野寺社長をはじめ三菱商事、住友商事、伊藤忠、NEC、日野自動車、そしてJICAとJETRO等ボゴタ駐在の日本人の会、「木曜会」の皆さんです。場所柄日本人同士協力し合うことも多く、日頃から親しいお付き合いをされておられるからだと思いますが、とても和気藹々とした楽しい会でした。女性参加者は海外青年協力隊の二人。渡邊さんと井上さん。ストリートチルドレンの為の施設で子ども達と遊んだり、折り紙や絨毯作りなどを教えているそうです。子どもと遊ぶのは楽しいけれど、現地の先生と教育についての考え方等が違うことが大変ですと明るく話してくれた井上さん。日本に帰ったら自分の体験を日本の子ども達に話してほしいと思います。
首都ボゴダから車で約1時間ほどの美しい郊外にあるフロールエバーハウスを訪ねました。ここは親のいない子ども達のための施設です。2003年から始まり今年6回目を迎えたフロールエバープリザーブドフラワーコンテスト。私は昨年第5回の審査員を務めさせて頂き、その際にフロールエバーハウスにパソコンを寄付しました。今回は私の希望で訪問が実現。最初は緊張気味に興味津々の子ども達。折り紙を折って見せてくれたり、カメラの前でポーズを決めてみたり・・・段々と打ち解けてごらんの通りの笑顔です。子ども達はここから学校に通い、ここでパソコンの使い方やパンの作り方を習い社会に出て行く準備をします。15~6人の定員ということで、とてもアットホームで美しい環境の中にあるフロールエバーハウス。また立派に成長した彼らとどこかで出会いたい・・・と思いました。
この記事、終わり。















